飲食店の集客率拡大は販促にあり！効果大の販促方法とやってはいけないことを解説

費用相場は3~5%ほど

実際の費用相場は、3％～5％が理想的。売上げ200万なら、6万円～10万円が目安になります。

特に赤字続きでなんとかしたい！という場合は、なんとか5％捻出して効果的な販促を打ち出しましょう。

赤字の中で3～5％というのはなかなか勇気のいることではありますが、ここでどれだけ耐えて販促費を捻出できるかが黒字化へのポイントです。

ターゲットと目的に合わせて選ぶ

ここでいうターゲットとは、「新規客」なのか「リピート客」なのかというところ。

今、自分の店がどちらの客数を増やしたいのかによって販促方法は変わります。

例えば「新規」の場合は、チラシ・グルメサイトへの掲載、「リピート」の場合は、お礼のハガキ、ポイントカードなどがあります。

このポイントがズレてしまうとせっかくの販促効果が半減してしまうことにもなりかねません。

まずは販促の目的をはっきりさせておくことが重要です。

折り込み広告

• ● ターゲット：女性・高齢者・ファミリー層
• ● 効果の範囲：地域密着型

折り込み広告の反応は0.1％程度と言われていますが、この数字に対して効果がないと判断するのはもったいないです。

飲食店のように店舗を持っている場合、客層は地域の方がほとんど。その地域への最も効果的な販促方法が折り込み広告です。

特に男性よりも女性やファミリー向けの飲食店に効果を発揮します。なぜなら、チラシをみている大半が、女性や高齢者だからです。

居酒屋よりもランチのできるカフェなどに向いているでしょう。

ポスティング

• ● ターゲット：若い家族・一人暮らしの学生等
• ● 効果の範囲：地域密着型

新聞を取っていない若い世代には、ポスティングがオススメです。

新聞と違って、くまなく希望のエリアで見てもらうことができるのもポイント！

配布エリアや曜日、時間などをずらしてテストし、最も反応が良かったものを採用しましょう。

周辺店舗への置きチラシ

• ● ターゲット：お店の周辺で行動している人
• ● 効果の範囲：飲食店利用者

周辺にチラシをおいてくれるような店舗があればお願いしてみるといいでしょう。店舗を利用しているということは、その周辺が生活圏内である確率が高いので、新規顧客の獲得に向いています。

もし、店舗にチラシを置かせてもらえたときは、自分のお店にもチラシを置いてあげると良いでしょう。

地域メディアへのプレスリリース

• ● ターゲット：特になし
• ● 効果の範囲：地域密着型

地域のフリーペーパーや、ラジオなどに情報を出してもらうのも効果的です。特に珍しい商品や、自分のお店の特徴などを宣伝することで、興味をもってもらえたら、少々遠くでも出向いてくれるものです。

ダイレクトメール

• ● ターゲット：休眠客
• ● 効果の範囲：リピート

多くのお店が行っているダイレクトメール。特に挨拶状などでしばらく足が遠ざかっている顧客に対して効果があります。

ただし、それほど大きな効果が期待できるようなものではなく、発送した数に対して、3％以上が足を運んでくれればOKくらいに思っておいた方がいいでしょう。

ダイレクトメールの内容は、売り込みなどは不要です。挨拶だけでOKでしょう。

メンバーズカード（ポイントカード）

• ● ターゲット：２～３回足を運んでいる利用者
• ● 効果の範囲：リピート

リピート率をアップするための最も有効な販促方法です。

メンバーズカードやポイントカードは、最初の登録がポイント！さらに、あまりにも貯まりにくいと離れてしまいますので、3～5回程度の来店でサービスが受けられるような量にしておくのが無難です。

3回以上足を運んでくれるようになれば、ポイントカードがなくてもリピーターとなってくれるでしょう。

訪日外国人の集客

• ● ターゲット：訪日観光客
• ● 効果の範囲：広域拡散型

外国人の集客は、訪れる前から始まっています。ほとんどの外国人はWEBで事前にお店の情報や交通機関などについて詳しく調べた上でやってきます。特に口コミの力は絶大です。口コミで書かれている内容はチェックしておくべきでしょう。

また、無料Wi-Fiの有無は、外国人にとって非常に重要。無料Wi-Fiが使えるかどうかは、外国からの観光客にとってお店を決める大きなポイントとなっています。

その他、多言語の看板や手差しメニュー、POPなどの整備も必要です。

目玉商品の開発・映える商品の開発

• ● ターゲット：顧客の友人・知人・つながり
• ● 効果の範囲：ネット上の拡散

せっかく来てくれたお客様に驚きや思わず人に教えたくなるような映える商品があると、SNSや口コミなどで投稿してくれます。思わず写真に撮りたくなるようなキレイな色のスイーツや、びっくりするほど大きなカレーライスなど、目を引く商品はお店にとって大きな看板となります。

何かもう一手！という時に使える集客方法です。

ネット媒体への登録（食べログ、ぐるなびetc…）

• ● ターゲット：検索に慣れている人
• ● 効果の範囲：広域に及ぶ

ネット媒体は、今や大きな集客ツールです。無料版は最低限登録しておきましょう。

登録したら、次は口コミやレビューを書いてもらえるような仕組みを考えておくこと。良い口コミが次のお客様を呼んでくれますので、キャンペーンは積極的に行っていきましょう。

SNS（ツイッター、インスタetc…）

• ● ターゲット：顧客の友人・知人・つながり
• ● 効果の範囲：ネット上の拡散

ツイッターやインスタグラム、フェイスブックなど、多くの人が利用しているSNSは、自分のお店のアピールポイントを簡潔に宣伝できる素晴らしい媒体です。

ただし、発言や情報の投稿の際には十分な注意が必要です。折り込みチラシと同じくらい文章や写真には気をつけて利用しましょう。

ホームページ作成とSEO対策

• ● ターゲット：新規・リピーター
• ● 効果の範囲：お店の信頼度アップ

実は飲食店はSNSやネット媒体で完結してしまっているお店が多いため、ホームページは持っているだけでも有利に働く可能性もあります。

ホームページはSNSとは違い、お店の看板や名刺のようなもの。ホームページのみで得られる情報などを掲載するのもポイントです。

また、ホームページを開設したら、必ずSEO対策を行いましょう。「地域名+和食」「地域名+居酒屋」などで検索した時に、ヤフーやGoogleなどで上位表示されるようにサイトを作りこんでいきましょう。

検索しても表示されるかどうかによって、集客率は大きく変わります。上位表示されるようなコンテンツを盛り込んだホームページになればベストです。

折り込み広告

地域へのアプローチに最も効果的な折り込み広告は、新規のお客様にとって良いアピールとなります。折り込み広告の良いところは、興味のない人の目にも止まってもらえるところ。特にファミリー層の女性へのアプローチ方法としては最も効果的な方法です。

ポスティング

女性・ファミリー・主婦以外の新規客の獲得は、折り込みよりもポスティングの方が効果的です。新聞を取っていない一人暮らしの若者にも配布することができます。

周辺店舗への置きチラシ

同じ地域で店舗がある場合、置きチラシは効果的です。お店を訪れて他店の置きチラシが置いてあれば積極的にお願いしてみましょう。

目玉商品の開発

新規のお客様にとって非常に効果的なのは「驚き」や「感動」。

目玉商品が目的でお店を訪れたお客様がリピーターになってくれる可能性もかなり高いです。SNSなどで目を引くようなメニューを考えてみましょう。

地域メディアへのプレスリリース

ラジオやローカル番組、地域新聞などは、地域の人たちが最も目を通すツールです。また、信頼度も高く、年齢層も幅広いので、新規獲得には非常におすすめです。

ネット媒体への登録

今やお店はインターネットで探す時代。無料の媒体であれば、積極的に活用しましょう。ネットでは、新しいお店を探しているお客様もたくさんいます。こういったお客様は、出張など遠くから来ている人なども訪問してくれます。

グルメアプリ

地域への販促が終わったら、グルメアプリも検討してみましょう。「一度行ってみたい」と思われるような口コミを書いてもらうことがポイントです。

SNS

何か食べたいわけでもないけど、インスタで可愛いお店やメニューを探している、といった人が多いのがSNSです。エリアでの絞り込みも可能なので、新規獲得とSNSの相性は非常に良いですね。

ホームページ作成とSEO対策

グルメアプリやSNSなどでお店を発見したら、多くの人がお店のホームページを確認します。新規の方は、ホームページの内容を最終的に確認してお店を訪れるかどうか判断しますので、ホームページはぜひ持っておきたいところです。

また、SEO対策として、コンテンツマーケティングまで行っている飲食店は少ないです。ホームページ上で様々なコンテンツをアップすることで、別の目的でお店のエリアに訪れた人に足を運んでもらうことができます。

メンバーズカード

最も効果的な方法で、どのお店も導入しています。リピーター獲得なら、まずはメンバーズカードの作成からスタートしましょう。

LINE

SNSの中でも、他のSNSとは違い「友達」という関係性になれるのがLINEです。リピーター獲得のためには、店舗のお得情報を積極的に発信する必要があります。定期的に情報をアップロードしましょう。

DM

しばらく足が遠のいたお客様へのDMは、「また行こうかな」「待ってるな」と思ってもらえる効果があります。特別感を与えることで、再びお店に足を運んでもらうにはDMがおすすめです。

メルマガ

今はもうSNSなどが多く、メルマガはあまり利用されていないことも。新規にはほとんど効果がありませんが、実はリピーターには意外にまだ効果的な面もあります。

毎月送っているメルマガは、反応がある限りは続けていきましょう。

ポイントカード

リピーター獲得のために最も効果的。3回～5回程度でポイントがいっぱいになるくらいが理想的です。

チラシ

飲食店の王道、チラシ。ひとつデザインを作っておけば、ポスティング、折り込みなど様々な場面で利用できます。

DM

お誕生日、開店祝い、バーゲン案内など、お得様向けはDMが最も効果的です。

販促品

エコバッグなどの生活用品や、ちょっとしたサービス商品など、お店の客層に合った販促品を選びましょう。

ノベルティ

オープン記念日や特別な日などに、お得意様向けの少し特別感のあるノベルティが喜ばれます。お店のイメージにピッタリのノベルティは、リピーターのお客様には間違いなく気に入っていただけるでしょう。

販促方法がターゲットに適していない

販促方法は、ターゲットが外れてしまうと「しつこい」「うっとうしい」などの悪い印象に傾く場合もあります。

特に新規獲得の際は、自分のお店のターゲットに合った販促方法を事前にしっかり調査しておく必要があります。

一つの販促方法しか行っていない

では、逆に自分お店のターゲットにピッタリの販促方法だけ行っていればいいのかというとそうでもありません。集客はできるかもしれませんが、販促は少しでも多くの人にお店の存在を知ってもらうことが大切です。1パターンだけ試して効果をチェックすると失敗してしまう可能性もあります。