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キッチンカー(移動販売)の開業に必要な資金と開業までの準備ステップ

飲食店_事業計画書

近年キッチンカーの開業が増加しており、キッチンカーの開業に憧れを持つかたは多くいらっしゃいます。

例えば、テイクアウト用飲食サービスなどをキッチンカーで行いたいという人が多いです。

本記事では、キッチンカーでの開業に必要な開業資金、移動販売のメリット、開業時の準備の手順を紹介していきます。

この記事を参考にして、キッチンカーの開業に必要な資金手順を知り、開業の準備を始めましょう。

キッチンカーの開業資金は250万円〜300万円

キッチン_カー_開業_資金_金額

キッチンカーの開業資金は、250万円〜300万円くらいが相場です。

ただ、全体の開業資金を知っていても、その内訳まで把握している人は少ないのではないでしょうか?

ここでは、キッチンカー開業資金の内訳を紹介していきます。あなたのキッチンカー開業資金の目安にしてください。

キッチンカーの購入・レンタル費用

キッチンカーを用意する方法には、おおまかに分けて以下の4つの方法があります。

①所持している車を自力で改造する
約50万円

②所持している車を改造してもらう
約100万円〜130万円

③移動販売車を購入する
約200万円〜250万円

④移動販売車をレンタルする
1日約5万円、1週間約18万円

まず、あなたがキッチンカーのベースとなる車を持っているかどうかで①②、もしくは③④かに分かれます。

また、ベースとなる車に付けるオプションやキッチンカーにどんな設備を付けるかでも、費用は前後するでしょう。

調理器具の購入費用

キッチンカーで食べ物を販売する場合、食べ物を調理するための調理器具も必要になります。

調理器具別のおおまかな費用は、以下のとおりです。

◯グリドル(鉄板):焼きそば、お好み焼き
7〜10万円

◯ケバブマシーン:ケバブ
7〜8万円

ここで紹介した費用はあくまで目安で、モノによって値段はピンキリです。例えば、業務用のケバブマシーンなら30万円ほどします。

ビジネスの規模や用意できる資金によって、調理器具のクオリティは選びましょう。

容器や販促品にかかる費用

キッチンカーで飲食物を販売するのであれば、使い捨ての容器は必須です。例えば、コーヒーを売るときの紙コップや、焼きそばを盛るためのトレーなどがあります。

また、販促品とは商品の購入を促すために使います。例えば、チラシや看板、ショップカードなどです。

容器購入費用や販促品の制作費用は、以下のとおりです。

◯容器
透明カップ100個:400円

◯販促品
看板:3,000円〜2万円
チラシ、ショップカード(3,000部):2〜3万円

容器な販促品の費用については仕入れ方を工夫すれば安く済むので、それほど神経質になる必要はないでしょう。

販促費用、方法に関する記事はこちら

キッチンカーで開業する場合の毎月の運転資金はいくら?

キッチンカーで開業する場合、開業資金とは別にキッチンカーで営業を続けるための運転資金も用意しておく必要があります。

キッチンカーで営業を続けるために毎月かかってくる運転資金の種類と費用は、以下のとおりです。

◯キッチンカーの維持費
駐車場代:2〜6万円(月額)
保険料:4〜7万円(年間)
車検代:4〜7万円(2年間)

◯使い捨て容器・販促品・商品
透明カップ100個:400円
チラシ、ショップカード(3,000部):2〜3万円

◯出店料
平日:2,500円〜
土日祝:1万円〜

キッチンカーを用意するのはスタートに過ぎません。開業した後も営業し続けられるように、運転資金も考慮しておきましょう。

憧れのキッチンカーを開業するメリット

キッチン_カー_開業_資金_メリット

固定の店舗ではなくキッチンカーで開業するメリットには、以下のようなものがあります。

初期費用が低い

キッチンカーの初期費用は、店舗を構えるのに比べてかなり低いです。

やはり、店舗を構えるのと車を用意するのでは、規模が違います。

具体的にいえば、固定の店舗を構えるのには1,000万円はかかるといわれています。一方、キッチンカーの初期費用は250万円〜300万円程度です。

飲食店の開業を目指している方にとっても、決して手の届かない額ではないでしょう。

飲食店開業費用に関する記事はこちら

店舗家賃がかからない

店舗家賃がかからないというのも、キッチンカーで開業するメリットです。

もちろん、キッチンカーの車両の維持費はかかりますが、それでも店舗家賃に比べればかなり低いといえます。

上でも説明しましたが、毎月かかってくるキッチンカーの維持費は、駐車場代と保険料くらいのものです。

出店しなければ出店料もかからないので、途中で首が回らなくなるリスクは低いといえるでしょう。

飲食店開業の物件探しに関する記事はこちら

人件費が安い、もしくはかからない

キッチンカーの営業では、人件費が安くなる、もしくは全くかからないこともあります。

なぜなら、キッチンカーでは基本的に商品を提供するまでが業務となるので、接客サービス等を行う必要がないからです。

そのため、少ない人数で運営することができ、1人でお店を回すことも難しくありません。

働き手の足りていない飲食業界では、人手がかからないというのは大きなメリットでしょう。

出店場所や曜日によってメニューを変えることができる

キッチンカーであれば出店場所や曜日によってメニューを変えることは難しくありません。

固定店舗で営業する場合、ころころメニューを変えるわけにはいきません。例えば、ラーメン屋として始めたのに、ある日イタリアンになっていたらお客さんは困りますよね。

ただ、キッチンカーの場合は場所を移動することになるので、大きくメニューを変更しても問題ありません。場合によって和食やエスニック、インド料理を出しても良いのです。

出店場所のニーズに合わせてメニューを変えられるのも、キッチンカーのメリットでしょう。

メニュー開発に関する記事はこちら

キッチンカーの開業準備

キッチン_カー_開業_準備

ここでは、キッチンカーの開業準備の手順を紹介します。1つずつ順番に見ていきましょう。

開業計画を立てる

開業のコンセプトを明確にするために、キッチンカーの計画をノートに書き出していきましょう。

コンセプトを明確にすると、今何が足りないのかが具体的に把握できます。また、計画にしっかり落とし込むことでモチベーションも上がります。

ノートにキッチンカーの目標やスケジュール、金額などを書き出してみてください。

最初はどんなことでも書いていくことが大事です。イメージを膨らませながら、徐々に絞っていきましょう。

コンセプト設計に関する記事はこちら

開業資金を確保する

キッチンカーの開業には250万円〜300万円ほどが必要だと説明しました。

ただ、中には現時点で自己資金が無い人もいるかと思います。ここでは、そういった人に向けて、資金を確保する方法を3つ紹介します。

①融資を受ける

まず始めに考えられるのが、融資を受けるという方法でしょう。融資先には、以下のような機関があります。

  • ● 銀行
  • ● 日本政策金融公庫

基本的には、銀行に融資を受けるのが無難です。開業計画をしっかり立てた後、銀行に話を持っていきましょう。

あるいは、株式会社を作る前提で創業融資を受けるという手もあります。

②移動販売のローン制度を利用する

キッチンカーのローン制度を利用することもできます。基本的には、常用車を買うときのローンと同じです。

キッチンカーのローンは3年〜5年が一般的といわれています。したがって、36分割払い〜60分割払いにできるということです。

キッチンカーの製作を依頼する際に、ローン会社と提携しているかどうかを確認しましょう

③リース制度を利用する

ローンではなくリース制度を利用するという方法もあります。

リース制度とは、簡単にいってしまえばキッチンカーを借りる制度のことです。レンタルとは違い中長期で使用する場合に使います。

毎月お金を払うという点ではローンと同じですが、ローンと違うのは自分の所有物にならないということです。

ただ、毎月の使用料をそのまま経費にすることができるというメリットもあります。

飲食店開業の資金調達に関する記事はこちら

移動販売の営業許可を取る

移動販売をするには、各都道府県の営業許可が必要です。2種類の営業許可がありますが、キッチンカーの目的に応じてどちらかを取得しましょう。

①食品営業自動車

食品営業自動車とは、いわゆる飲食店を行うキッチンカーが取得する必要のある許可です。

具体的には、飲食店や喫茶店、菓子製造などがこれにあたります。営業社内での簡易的な調理をする場合に必要となります。

各自治体の保健所ごとに許可を取得する必要があるので、費用はどれくらいの範囲で営業するかによって大きく変わってきます。

申請費用の目安としては、1件あたり10,000円〜18,000円くらいです。

②食品移動自動車

食品移動自動車とは、営業車内での調理は行わず、あらかじめ調理されたものを販売する際に必要な許可です。

具体的には、乳類販売業、食肉販売業、魚介類販売業などがあります。これらの許可では、営業車内で調理することはできず、商品はあらかじめ包装されていなければいけません。

こちらの許可も各自治体の保健所への申請が必要です。保健所にもよりますが、1件あたり10,000円程度かかると見ておきましょう。

飲食店の営業許可に関する記事はこちら

営業場所を確保する

キッチンカーを用意して営業許可を取っても、道端に停めて営業するわけにはいきません。警察の取り締まりの対象にならないよう、営業場所をしっかり確保しましょう。

● イベント会場

イベント会場とは、祭りやフリーマーケット、野外フェスなどのことです。こういった場所では、お客さんの財布の紐も緩むので大きな売上が見込めます。

出店料はイベントの規模にもよるので、1日3,000円〜数万円と幅広いです。基本的には、イベントのホームページなどから出店を申し込みます。

ただ、出店料がかかってもその分の売上が見込めるので、挑戦してみる価値はあるでしょう。

● スーパーや催事の駐車場

スーパーなどの商業施設や催事の駐車場は、平日におすすめの出店場所です。人の流れが常にあるところなので、一定の売上が見込めます。

出店料の相場は、だいたい3,000円〜10,000円といったところでしょう。出店する方法としては、既にキッチンカーが出店しているお店に目をつけてみてください。

出店している事例があるということは、出店できるということなので、直接お店に問い合わせてみましょう。

● ビジネス街

ビジネス街で出店するには、オフィスの駐車場などを利用します。基本的には、オフィスで働く人たちのランチ需要を狙った昼間の出店です。

1日の使用料の相場としては、5,000円程度が妥当でしょう。オフィスの所有者に直接交渉するのは難しいので、貸しスペースなどを提供するサービスに登録するのが一般的です。

仲介業者を通すため割高にはなりますが、需要は既にある出店場所です。上手くいけば、安定した収益を上げることができるでしょう。

まとめ

本記事ではキッチンカーでの開業に必要な開業資金や移動販売のメリット、開業時の準備の手順を紹介してきました。

キッチンカーの開業にかかる費用は250万円〜300万円程度と、程資金で始められるのが魅力的です。また、運転資金も固定店舗に比べてかなり低いので開業のハードルは下がります。

何より、キッチンカーでの営業は楽しいです。場所を変えたり、時にはメニューを変えたりと、創意工夫をする余地がたくさんあります。

大変な部分ももちろんありますが、あなたの夢を手軽に実現できるのがキッチンカーです。今から計画を始めて、キッチンカーで開業してみませんか?

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